ローリング・ウェーブ計画法は、直近の作業は詳細に、遠い将来の作業は大まかに計画する手法です。将来のことは不確実性が高いため、プロジェクトの進行に合わせて段階的に計画を詳細化していく方法で、計画倒れを防ぎ、変化への対応を柔軟にします。
ローリング・ウェーブ計画法の概要
- 段階的な詳細化: プロジェクト開始時点では、詳細な情報がない将来の作業は上位レベルのままにしておき、近くの作業(直近のフェーズ)は詳細に計画します。
- 反復的な計画: 時間の経過とともに新しい情報が得られると、その都度、先の計画を詳細化していきます。
- 柔軟な対応: 変化が生じても、詳細化する範囲を絞っているため、柔軟に計画を見直すことができます。
用いる際のポイント
- フェーズ移行の管理: 新しいフェーズに移る際は、入手した情報に基づいて計画を「見直しと詳細化」を確実に行います。
- 計画の見直し: 定期的に計画を見直し、新しい情報に基づいて更新していくことが重要です。
- 次のフェーズへの判断: 次のフェーズに進む前に、計画の妥当性を判断する機会を設けます。
メリット
- 不確実性への対応: 最初から全てを詳細に計画できない状況(特に実績のないプロジェクト)で特に有効です。
- 計画倒れリスクの低減: 変化に応じた計画を立てられるため、現実離れした計画になるリスクを減らせます。
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