インスタンスとは、設計図(クラス)から作られた具体的な「実体」や「実例」のことで、プログラミングではメモリ上で実際に動くプログラム部品、クラウドでは仮想サーバーなどを指し、必要に応じて生成・消滅させられる実行可能なモノを意味します。
プログラミングにおけるインスタンス
- クラスとインスタンス: 「車」という設計図(クラス)から「赤い車」「青い車」という具体的な車(インスタンス)が作られるイメージです。
- 実体化: クラス(設計図)を元にメモリ上にデータと処理の集合体として実体化(インスタンス化)されたものがインスタンスです。
- 個別性: 同じクラスから作られても、各インスタンスは固有の値(状態)を持ち、独立して動作します。
クラウドコンピューティングにおけるインスタンス
- 仮想サーバー: AWSなどのクラウドサービスで提供される仮想マシン(仮想サーバー)や、データベース環境の実行環境などを指します。
- 柔軟な運用: 物理サーバーを管理することなく、必要に応じて仮想的なサーバーを起動・停止・削除(生成・消滅)できます。
共通する意味
- 「実体」「実例」: 英語の”instance”(実例、事実)が語源で、「動かせる、具体的なモノ」というニュアンスが共通しています。
- 生成と消滅: 何らかの方法で出現し、適切なタイミングで消滅する、生きている(動いている)実体です。

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