パリティとは、ITにおける「データの誤り検出技術」の一つで、データに付加される「パリティビット」を用いて、ビット列中の「1」の数が偶数か奇数かを示すものです。これは主にデータ通信などで誤りを検出するために使われ、データが転送中にノイズなどで変化した場合にエラーを検知できます。
パリティの仕組み
- パリティビットの付加:
- 送信するデータ(ビット列)の「1」の個数を数えます。
- パリティビットを付加して、全体の「1」の数が偶数か奇数かになるように調整します。
- 例:データ「1011001」(1が4個で偶数)に偶数パリティを付加する場合、全体の「1」の数が偶数になるようにパリティビット「0」を付加し、「10110010」となります。
- 受信側の確認:
- 受信側は、受け取ったデータと付加されたパリティビットを照合します。
- 受け取ったデータで再度「1」の個数を数え、パリティビットと一致するか確認します。
- 一致しない:場合:データが転送中に変化した(エラーが発生した)と判断します。
パリティチェックの限界
- エラーの位置は特定できない:パリティチェックでは、データのどこにエラーがあるかは分かりません。
- 偶数個のエラーは検出できない:データ内でエラーが「2」つ以上同時に発生した場合、パリティビットが正常値と同じになるため、エラーを見逃してしまいます。
- 補完技術:誤りの位置特定や訂正を行うには、パリティビットを水平方向と垂直方向の両方に付加する「水平垂直パリティ」のような、より高度な技術が必要になります。

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