帯域幅は、通信や放送において使用される「周波数の幅」のことです。ネットワークにおいては、1秒間に送信できるデータ量(通信速度)を意味することが多く、帯域幅が広いほど一度に多くのデータを送れるため、通信速度が速くなります。単位は、周波数帯域の場合はHz(ヘルツ)、デジタル通信の場合はbps(ビット/秒)が用いられます。
帯域幅の概念
- 周波数帯域幅:
- もともとは無線電波や信号が占める周波数の範囲を指します。
- アナログ通信では、最高周波数と最低周波数の差をHzで表します。
- 例:FMラジオの帯域幅は200kHzです。
- デジタル通信における帯域幅:
- 「1秒間に転送できるビット数」(bps)で表され、通信速度とほぼ同じ意味で使われます。
- 例:100Mbpsの回線は、1秒間に1億ビットのデータを転送できます。
- 例え:
- 道路の「道幅」に例えられます。
- 道幅が広いほど多くの車(データ)を一度に通行でき、渋滞が起きにくく速度が速くなるように、帯域幅が広いほど多くのデータを短時間で送ることができます。
- 帯域幅が広い接続環境を「ブロードバンド」、狭い接続環境を「ナローバンド」と呼びます。
帯域幅が通信速度に与える影響
- 帯域幅が広い:一度に送れるデータ量が多いため、通信速度が速くなります。
- 帯域幅が狭い:一度に送れるデータ量が少ないため、通信が遅くなったり、遅延が発生したりします。
帯域幅が関連する用語
- 帯域使用率:ネットワークの帯域のうち、どれくらいが使用されているかを示す割合です。この値が高くなると通信速度が低下する原因となります。
- 遅延(レイテンシ):データが送信元から宛先に届くまでに要する時間です。帯域幅はデータ転送量、遅延はデータ転送時間と、異なる指標です。

コメント