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【応用情報技術者試験】権威DNSサーバー

権威DNSサーバー(Authoritative DNS Server)とは、特定のドメイン名とそのIPアドレスの正確な情報を管理・提供するDNSサーバーです。組織が管理するドメインの「公式な情報源」として機能し、他のDNSサーバーからの問い合わせに対し、自身が持つ情報(ゾーンデータ)を基に回答します。そのため、そのドメインに関する問い合わせには「権威を持って」回答をします。

主な役割と特徴

  • 情報のソース:特定のドメイン(例: designet.co.jp)のホスト名とIPアドレスの正確な情報を保持しています。
  • 問い合わせへの応答:キャッシュDNSサーバーなどの他のDNSサーバーからの名前解決の問い合わせを受け、持っている情報(ゾーンファイル)に基づいて回答を返します。
  • コンテンツサーバー:自身が管理するドメインの「コンテンツ(情報)」を管理・提供するサーバーであるため、「DNSコンテンツサーバー」とも呼ばれます。
  • ツリー構造の構成要素:DNSは分散データベースとして機能しており、権威DNSサーバーが上位のサーバーから管理を委任され、ツリー構造でドメイン情報を分散管理しています。

仕組みの例

  1. ユーザーがドメイン名でWebサイトにアクセスしようとします。
  2. DNSキャッシュサーバーがDNS問い合わせを受け取ります。
  3. キャッシュサーバーが持っている情報(キャッシュ)に目的のIPアドレスがなければ、ルートDNSサーバーや他の権威DNSサーバーに問い合わせを繰り返します。
  4. 最終的に、対象ドメインの権威DNSサーバーが特定され、そのサーバーが保持するIPアドレスを回答します。
  5. そのIPアドレスを基に、ユーザーは目的のWebサイトにアクセスできるようになります。

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