最近接偶数への丸め(別名:偶数丸め、JIS丸め、銀行家の丸め)は、端数が0.5の時に、最も近い偶数へ丸める端数処理手法です。0.5より小さいなら切り捨て、0.5より大きいなら切り上げ、0.5なら結果が偶数になる方へ処理する(1.5→2、2.5→2)ため、四捨五入で発生する合計のズレを減らせるメリットがあります。
最近接偶数への丸めの具体例
四捨五入とは異なり、端数が0.5の時の処理が異なります。
- 1.5 → 2 (最も近い偶数)
- 2.5 → 2 (最も近い偶数)
- 3.5 → 4 (最も近い偶数)
- 4.5 → 4 (最も近い偶数)
- 1.4 → 1 (0.5より小さいので切り捨て)
- 1.6 → 2 (0.5より大きいので切り上げ)
四捨五入との違い(なぜ使うのか)
四捨五入は5を切り上げるため、多数のデータを足し合わせると合計値が元の数値よりも大きくなる(累積誤差)傾向があります。これに対し、偶数丸めは「0.5の時は偶数へ」というルールによって切り上げと切り捨ての回数が平均化されるため、データ集計の誤差を最小限に抑えられます。
特徴
- 用途: 日本産業規格(JIS Z 8401) やIEEE 754(浮動小数点数) で採用されている、正確な計算が必要な場面。
- 別名: 偶数丸め、銀行家の丸め (Banker’s rounding)、JIS丸め。
- 注意点: 2回以上の丸めは不可。例えば「122.51」を一の位にしたいとき、まず「122.5」としてから「122」にするのではなく、一度の計算で「123」にする必要がある。

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