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【応用情報技術者試験】共通鍵暗号方式

共通鍵暗号方式とは、データを暗号化する時と復号する時に同じ鍵(共通鍵)を使用する暗号方式です。この方式では、送信者と受信者の間で事前に鍵を共有しておく必要があります。この鍵の共有方法が課題となることもあります。

共通鍵暗号方式の特徴:

  • 暗号化と復号に同じ鍵を使用:送信者は共通鍵でデータを暗号化し、受信者は同じ鍵で復号します。
  • 高速で効率的:公開鍵暗号方式に比べて、処理速度が速く、大量のデータを扱う場合に有効です。
  • 鍵管理の課題:共通鍵を安全に共有する必要があり、鍵の管理が複雑になる場合があります。

代表的な共通鍵暗号方式:

  • AES (Advanced Encryption Standard):現在広く使われている共通鍵暗号方式の一つで、高い安全性と処理速度を両立しています。
  • DES (Data Encryption Standard):かつて広く使われていましたが、現在はより安全なAESなどに置き換わっています。
  • Blowfish:高速な暗号化アルゴリズムとして知られています.

共通鍵暗号方式のメリット:

  • 高速処理:公開鍵暗号方式に比べて、暗号化と復号の処理が高速です。
  • シンプル:仕組みが比較的シンプルで、理解しやすいです.

共通鍵暗号方式のデメリット:

  • 鍵管理の複雑さ:共通鍵を安全に共有する必要があるため、鍵の管理が煩雑になる場合があります。
  • 鍵漏洩のリスク:共通鍵が漏洩すると、データの安全性が損なわれます。

例:

  • オンラインバンキングやクレジットカード決済など、大量のデータを高速に処理する必要がある場面で利用されています。
  • ファイルの暗号化など、手軽にデータを保護したい場合に利用されます。

補足:

共通鍵暗号方式は、公開鍵暗号方式と組み合わせて使用されることもあります。例えば、共通鍵を公開鍵暗号方式で暗号化して送信し、受信者が公開鍵で共通鍵を復号してから、共通鍵暗号方式でデータをやり取りするといった方法が用いられます。

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