【応用情報技術者試験】他人受入率

他人受入率（FAR）は、生体認証システムが他人を本人と誤って認証してしまう確率を示す指標です。この値が低いほど、セキュリティが高く安全なシステムと評価されます。認証システムの利便性と安全性のバランスを保つために重要な指標の一つです。 

他人受入率（FAR）について

• 意味: システムに登録されていない他人が、認証時に誤って本人として受け入れられてしまう確率です。
• 略称: 「FAR」は「False Acceptance Rate」の略で、「偽受入率」とも呼ばれます。
• 重要性: システムの安全性を評価する上で重要な指標であり、低いほど不正アクセスのリスクが低くなります。
• 設定のポイント: 認証の判断基準を厳しくする（本人拒否率を多少犠牲にする）ことで、この率を低く抑えることができます。ただし、これにより利便性は低下する可能性があります。 

本人拒否率（FRR）との関係

• 本人拒否率（FRR）: 本人が認証しようとしたのに、本人ではないと誤って拒否されてしまう確率です。
• トレードオフ: 他人受入率（FAR）を下げようとすると、本人拒否率（FRR）が上がることが一般的です。この二つの指標にはトレードオフの関係があり、認証システムを導入する際は、利便性と安全性のバランスを考慮して設定値（しきい値）を調整する必要があります。