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【応用情報技術者試験】パリティビット

パリティビットは、データ通信や記録の際に発生する誤りを検出するために、元のビット列に付加される1ビットの冗長なビットです。元のデータ内の「1」の個数が偶数か奇数かに基づいて設定され、受信側でデータの偶奇性をチェックすることで、単一ビットのエラーを検出できます。

パリティビットの仕組み

  • パリティビットの付加(送信側):
    • 偶数パリティ (even parity):元のデータビットに含まれる「1」の数が偶数個になるようにパリティビットを決めます。偶数個の場合、パリティビットは「0」です。
    • 奇数パリティ (odd parity):元のデータビットに含まれる「1」の数が奇数個になるようにパリティビットを決めます。奇数個の場合、パリティビットは「0」です。
  • パリティチェック(受信側):
    • 受信したデータビットとパリティビットを合わせて、全体の「1」の数が偶数か奇数かを確認します。
    • 送信側と受信側で決められたルール(偶数パリティか奇数パリティか)と一致しない場合、データに誤りがあったと判断します。

パリティビットの例

  • 偶数パリティの場合
    • データ「1011」:「1」が3個(奇数)
    • パリティビット「1」を付加し、「10111」として送信する。全体の「1」は4個(偶数)になる。
    • データ「1001」:「1」が2個(偶数)
    • パリティビット「0」を付加し、「10010」として送信する。全体の「1」は2個(偶数)になる。
  • 奇数パリティの場合
    • データ「1001」:「1」が2個(偶数)
    • パリティビット「1」を付加し、「10011」として送信する。全体の「1」は3個(奇数)になる。

メリットとデメリット

  • メリット:
    • 非常に簡単な仕組みで、少ない追加ビットで単一ビットの誤りを検出できる。
  • デメリット:
    • 複数ビットが同時に誤ってしまった場合、誤りを検出できないことがある。
    • 誤りが発生したビットを特定し、訂正することはできない。

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