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【応用情報技術者試験】バックアップの種類

イミュータブルバックアップ

イミュータブルバックアップは、一度保存したバックアップデータを指定された期間または永久に変更・削除できないようにする仕組みです。これはランサムウェア攻撃によるデータ改ざんや暗号化、誤操作によるデータ喪失などからデータを保護し、常に復旧可能な状態を保つことで事業継続性を高めるバックアップ手法です。

インクリメンタルバックアップ

インクリメンタルバックアップ(増分バックアップ)とは、前回のバックアップ以降に変更されたデータのみをバックアップする方式です。バックアップ時間は短縮され、ストレージ容量の節約につながる一方、復元時には最初の完全バックアップとそれ以降のすべての増分バックアップデータが必要となるため、復元の手間が増え、失敗時のリスクも高まるという特徴があります。

ディファレンシャルバックアップ

ディファレンシャルバックアップ(差分バックアップ)とは、前回のフルバックアップ以降に変更されたすべてのデータをバックアップする方式です。フルバックアップに比べて短時間で完了し、差分ファイルが増加するまでの間で柔軟性があります。復元する際は、最新のフルバックアップと最新の差分バックアップの2つが必要となります。

マルチプルバックアップ

マルチプルバックアップは特定の用語ではなく、複数のバックアップ手法や構成を指す言葉として使われることがあります。具体的には、ランサムウェア対策や災害対策のために、データの冗長性・多様性・分離を確保する目的で、複数のバックアップ手法や媒体を組み合わせて使用することを意味します。具体例として、3-2-1バックアップルールのように、3つのバックアップコピーを2つの異なるメディアに保存し、そのうち1つをオフサイトに保管するといった方法が挙げられます。

オフサイト
英語の”off-site”に由来し、「現場から離れた場所」「現地外」「遠隔地」を意味する言葉です。

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