WBS辞書とは、WBS(Work Breakdown Structure)の各要素(タスク、作業パッケージ)の詳細を説明するドキュメントです。WBS図がプロジェクト全体を視覚的に表すのに対し、WBS辞書は各要素の「誰が」「いつまでに」「何をするか」といった具体的な情報を補完します。これにより、プロジェクトメンバー全員が同じ認識で作業を進められるようにし、誤解やあいまいさを排除することを目的としています。
WBS辞書に記載される主な項目
- タスク/作業の名称
- WBSコード
- 詳細な説明(手順、制約条件など)
- 期待される成果物・完了条件
- 担当者・責任者
- スケジュール(開始日、完了日など)
- 必要なリソース・予算
- 承認の要否
- 予想されるリスク
WBSとWBS辞書の違い
- WBS(作業分解図):プロジェクト全体を階層構造で細分化し、作業の全体像を「見える化」する図です。各要素名は簡潔に記述されます。
- WBS辞書:WBS図の各要素について、詳細な情報を記述した補完文書です。具体的な「スコープ」(作業範囲)を明確にします。
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