【応用情報技術者試験】プロジェクトバッファ

プロジェクトバッファとは、クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント(CCPM)において、最終タスクとプロジェクトの最終期日の間に設けられる「時間の余裕(安全余裕)」です。各タスクから抽出される安全余裕を集約してプロジェクト全体のバッファとし、予期せぬ遅延を吸収してプロジェクトを納期遅延から守る役割を担います。

役割と機能

  • 不確実性の吸収:プロジェクトは予期せぬ問題や遅延が発生しやすいため、バッファを設けることでこれらの不確実性を吸収し、プロジェクト全体の遅延リスクを軽減します。
  • 納期遵守:プロジェクトの遅延リスクを最小限に抑え、プロジェクトの最終期日を確実に守ることを可能にします。
  • バッファ管理:タスクに個別にバッファを設けるのではなく、プロジェクトの最後に一つにまとめることで、バッファの消費状況を視覚的に管理しやすくなります。
  • チームのストレス軽減:余裕のあるスケジュールを組むことで、チームメンバーの過度なプレッシャーを軽減し、モチベーション維持にもつながります。

CCPMとの関連

CCPMでは、以下のバッファが設定されます。

  • プロジェクトバッファ:プロジェクト全体の最終的な遅延を吸収するためのバッファで、最終タスクの後に配置されます。
  • 合流バッファ(フィーダーバッファ):非クリティカルチェーンがクリティカルチェーンに合流するポイントに設けられ、クリティカルチェーンの変動に対応します。

コメント