ドライバとは、ソフトウェアテストでテスト対象の下位モジュールを呼び出す上位モジュールが未完成な場合に、その代わりとなる仮のプログラム(ダミーモジュール)のことで、主にボトムアップテスト(下位から上位へテストする手法)で使われ、テスト対象を直接呼び出して、引数を与えたり、戻り値をチェックしたりする役割を持ちます。
ドライバの役割と特徴
- 呼び出し側モジュールの代役: テスト対象のモジュール(機能Bなど)を「呼び出す」側のモジュール(機能Aなど)の代わりをします。
- ボトムアップテストで利用: 下位モジュールから順にテストを進めるボトムアップテストで、上位モジュールが未完成な時に作成されます。
- テストの制御と実行: テストケースに従ってテスト対象モジュールを呼び出し、結果を検証します。これにより、テストの一貫性と再現性を確保します。
- テストケースの自動化: テストドライバを使うことで、テストケースの自動実行や結果の収集が容易になります。
- 作成方法: 従来は開発者が個別に作成していましたが、現在はテスティングフレームワーク(テスト自動化の枠組み)を使って形式的に作成することも可能です。
スタブとの違い
- スタブ: テスト対象が呼び出す下位モジュールの代わり(上位モジュールが未完成な場合に使用)。
- ドライバ: テスト対象を呼び出す上位モジュールの代わり(下位モジュールがテスト済みで、それを呼び出す上位が未完成な場合に使用)。

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