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【応用情報技術者試験】エラー埋め込み法

エラー埋め込み法とは、ソフトウェアテストにおいて、意図的にエラーをプログラムに埋め込み、その検出率から残存エラー数を推定する手法です。テストの網羅性や品質を客観的に評価するために用いられ、埋め込み済みエラーの発見数を、テストで発見された実際の(埋め込み済み・未埋め込み合わせた)エラー数と比べることで、本来のバグ数を推測します。

手順と計算例

  1. エラーを埋め込む:開発者が、テスト対象のプログラムに意図的に一定数(m個)のエラーを埋め込みます。
  2. テストを実施する:第三者のテスト担当者が、埋め込まれたエラーがあることを知らない状態でテストを実行します。
  3. エラーを発見する:テスト担当者が発見したエラーの総数(T個)を報告します。
  4. 埋め込みエラー数を特定する:発見されたT個のうち、m個が意図的に埋め込まれたエラーだったとします。
  5. 残存エラーを推定する:埋め込みエラーの発見率(発見された埋め込みエラー数/埋め込んだエラー数)と、テスト開始前の潜在エラーの発見率(発見された本物のエラー数/本物のエラー数)が等しいと仮定し、比率から残存エラー数を推定します。

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