SACM(Service Adapter Control Manager)とは、IIJが開発した機器集中管理Webサービスで、ネットワーク機器(サービスアダプタ)をネットワークに接続するだけで自動的に接続・設定・管理できるマネージメントサービス基盤です。テンプレートセットによる自動設定生成、オートコンフィグレーションによる手軽な設置、そしてWebUIとAPIの分離による柔軟な操作性やカスタマイズ性、他システムとの連携を特徴としています。
主な機能と特徴
- テンプレートセットとオートコンフィグレーション:複数の機器設定をテンプレートコンフィグとテンプレート変数に分離し、自動生成・一括設定できます。これにより、機器を設置するだけで初期設定が完了するオートコンフィグレーションが実現し、設置作業の効率が大幅に向上します。
- 一元的な管理と監視:管理者向けユーザーインターフェースから、大量の機器の設定、監視、管理を一括で行うことができます。オプションサービスとして高度な監視機能も利用可能です。
- WebUIとAPIの分離:表示を扱うWebUIとロジックを扱うAPIが分離されており、WebUIはAjax技術で軽快な操作感を実現しています。APIはRESTful形式で、アプリケーション間連携も容易です。
- OEM提供への対応:WebUIのカスタマイズが柔軟に行えるため、企業が自社のブランドでサービスを提供するためのOEM提供に適したスキームを確立しています。
- サービスアダプタへの対応:SACMに対応したネットワーク機器(サービスアダプタ)がネットワークに接続されると、自動的にSACMへ接続し、自身の設定を取得して動作します。
どのような目的で利用されるか
- 大量のネットワーク機器の導入・管理を効率化する。
- サービスの品質と安定性を維持するための運用コストを削減する。
- サービス事業者などが、自社ブランドで機器管理サービスをOEM提供する際の基盤として利用する。
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