【応用情報技術者試験】ドリルダウン

ドリルダウンとは、データ分析において、集計されたデータの大まかな傾向を把握した後、さらに詳細なデータや個別の項目を段階的に掘り下げて分析する手法です。例えば、国別の売上データから都道府県別、市区町村別へと詳細に分析していく操作などがこれに該当し、問題の絞り込みや特定に非常に有効です。

ドリルダウンの主な特徴と用途

• 階層的なデータ分析：年次データから月次データ、国から都道府県・市区町村のように、階層構造を持つデータを段階的に掘り下げるのに適しています。
• 問題の特定：全体的な傾向から、特定の問題を引き起こしている要因を突き止める際に役立ちます。
• データ分析ツールの機能：Google Looker Studio や Salesforce などの多くのデータ分析ツールに搭載されているインタラクティブな機能です。
• 仮説に基づく分析：闇雲にドリルダウンするのではなく、事前に立てた仮説に基づいて視点を絞り、的確な情報を得るために行われます。

ドリルダウンの例

• 営業戦略への活用：国別、都道府県別、市区町村別へとドリルダウンし、各地域の人口動態や売上傾向を分析し、エリア戦略を策定する。
• 製品販売の分析：製品カテゴリの集計から、個別の製品レベル、さらには製品のバリエーションや販売チャネル別に詳細な販売データを分析する。

ドリルダウンの対義語

• ドリルアップ（Drill Up）：:ドリルダウンの逆で、詳細なデータから集計範囲を広げて、より全体的なデータを表示する操作を指します。