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【応用情報技術者試験】レートリミット

レートリミットとは、一定期間内に実行できる操作やリクエストの数を制限する仕組みです。サービスの過負荷を防ぎ、サーバーの安定性を維持するため、また、不正利用やボットによる攻撃、APIの過剰使用からシステムを守るために利用されます。

レート制限の目的

  • サービスの安定性確保:サーバーへの過負荷を防ぎ、パフォーマンスの低下やクラッシュを回避します。
  • セキュリティの強化:悪意のあるボットによるブルートフォース攻撃やDoS/DDoS攻撃、Webスクレイピングからシステムを保護します。
  • 不正利用の防止:特定のユーザーによるAPIの過剰使用を防ぎ、他のユーザーへの公平なサービス提供を確保します。
  • リソース管理:サーバーリソースの公平な配分を可能にし、リソースの適切な管理と利用に貢献します。

レート制限が利用される例

  • ログイン試行:短時間に複数回ログインを試みる不正行為を防ぎます。
  • API利用:1分間に呼び出せるAPIの回数に上限を設け、APIへの集中アクセスを避けます。
  • Webサイトのアクセス:悪意のあるボットによる大量のアクセスを制限し、Webサーバーへの負荷を軽減します。

具体的な仕組み

  • 対象の特定:通常、リクエストの送信元であるIPアドレスや、クライアント(ユーザー)ごとにリクエストを追跡します。
  • 制限値の設定:「1分間に100回まで」や「1時間に1000回まで」のように、対象期間と許可されるリクエスト数を設定します。
  • 上限超過時の対応:設定された上限を超えた場合、一定時間リクエストに応答しない、またはHTTPステータスコード「429 Too Many Requests」などのエラーを返します。

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