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【応用情報技術者試験】MQTTS

MQTTSとは、IoT/M2Mデバイス向けの軽量メッセージングプロトコルであるMQTTに、TLS(Transport Layer Security)(またはSSL(Secure Sockets Layer))によるセキュリティ層を追加した、セキュアな接続を可能にするプロトコルです。通信の暗号化、クライアントとサーバー間の認証、およびデータ保護を実現するために使用され、機密性の高い情報を扱うIoTシステムで利用されます。

MQTTSの主な特徴

  • セキュリティ機能の追加:標準のMQTTにTLS/SSLを追加することで、通信内容を暗号化し、第三者による盗聴や改ざんを防ぎます。
  • 認証と許可:秘密鍵、証明書、または信頼されたCAトークンをサポートし、クライアントとブローカー(MQTTサーバー)間のID認証と許可を実装できます。
  • Publish/Subscribeモデル:Publisher(発行者)が特定の「トピック」にメッセージを投稿し、Subscriber(購読者)がそのトピックを購読してメッセージを受け取るモデルです。BrokerがPublisherとSubscriberの間に立ち、メッセージの仲介を行います。
  • IoT/M2M向け:軽量で低消費電力なため、リソースが限られているIoTデバイスやM2M環境に適しています。

利用シーン

  • 機密性の高いデータを扱うIoTデバイスからサーバーへのデータ送信。
  • 製造業、自動車、電気通信、石油・ガスなど、さまざまな産業におけるリモートデバイスの接続。

MQTTSとMQTTの違い

  • MQTT:データの送受信を効率的に行うための軽量なプロトコルです。
  • MQTTS:MQTTにTLS/SSLによる暗号化と認証機能が追加され、より高いセキュリティレベルで通信を行うことができます。

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