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【応用情報技術者試験】ストアドプロシージャ

ストアドプロシージャとは、データベース管理システム(DBMS)に保存された、複数のSQL文をまとめたプログラムです。データベースに対して一連の処理をまとめて実行でき、サーバー負荷の軽減やパフォーマンス向上、アプリケーション開発の効率化などのメリットがあります。

概要

  • 複数のSQL文(データ操作言語)を1つのまとまりとしてデータベースに格納し、プログラムのように扱える機能です。
  • データベースが処理を行うため、外部のクライアントから呼び出される際は、プロシージャ名(プログラム名)を指定するだけで実行できます。
  • OracleのPL/SQLやSQL ServerのT-SQLなど、DBMSによって記述言語は異なります。

メリット

  • パフォーマンス向上とネットワーク負荷の軽減:複数のSQLをまとめて実行できるため、通信データ量が減少し、ネットワーク負荷を軽減できます。
  • 開発の効率化とコードの冗長化防止:繰り返し使用する処理をプロシージャ化することで、アプリケーション側のコード記述を減らし、効率化を図れます。
  • セキュリティの強化:データへのアクセスをストアドプロシージャを通じて行わせることで、データベースへの直接的なアクセスを制限できます。
  • SQLの構文解析の不要化:プロシージャとして保存されたSQLは、事前に構文解析が完了しており、実行時には解析済みの状態でメモリにキャッシュされるため、高速に実行されます。

デメリット

  • 移植性の問題:データベース製品ごとに言語が異なるため、別のデータベースシステムへの移植が困難です。
  • 保守性の低下:プロシージャの数が増えたり、処理が複雑化したりすると、影響範囲の把握が難しくなり、保守が煩雑になることがあります。
  • 開発工数:アプリケーションの変更に伴い、ストアドプロシージャの変更も必要になる場合、開発工数が増大する可能性があります。

活用シーン

  • 定期的に実行する必要のある複雑なデータ処理。
  • データベースへのアクセスが頻繁に発生するアプリケーション。
  • 個人情報など機密性の高いデータを扱う場合に、アクセスをデータベース側で一元管理したいとき。

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