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【応用情報技術者試験】SSL VPN

SSL VPN(エスエスエル ブイピーエヌ)は、SSL/TLS技術を利用してインターネット経由で安全に企業ネットワークなどにアクセスするVPNの一種です。ウェブブラウザがあれば特別なソフトウェアのインストールが不要で、手軽にリモートアクセスが可能です。通信は暗号化されるため、情報漏洩を防ぎ、安全な仮想専用線(VPN)をインターネット上に構築できます。

SSL VPNの仕組み

  1. 接続要求と認証:ユーザーがウェブブラウザからSSL-VPN装置にアクセス要求を送ると、ユーザー認証が行われます。
  2. SSL/TLSトンネルの構築:認証が成功すると、SSL/TLSプロトコルによって暗号化された通信路(トンネル)が構築されます。
  3. リソースへのアクセス:ユーザーはこの安全な通信路を通じて、社内ネットワークのリソース(サーバーやファイルなど)にアクセスできます。

SSL VPNの特徴・メリット

  • 手軽な利用:Webブラウザがあれば利用でき、専用ソフトウェアのインストールが不要なため、多様なデバイスで利用しやすいです。
  • ファイアウォールを通過しやすい:HTTPSで使用されるTCP 443番ポートを使用するため、多くのファイアウォールを通過しやすく、インターネット経由のアクセスが容易です。
  • セキュリティ:SSL/TLSによる暗号化で通信内容を保護し、多要素認証などのセキュリティ機能も導入できます。
  • ユーザーごとのアクセス制御:ユーザーごとにアクセスできるアプリケーションやリソースを細かく制御できます。

SSL VPNと IPsec-VPNとの違い

  • 利用方法:SSL VPNはブラウザから手軽にアクセスできるのに対し、IPsec-VPNはクライアントソフトのインストールが必要です。
  • 適用範囲:SSL VPNは主にWebブラウザ経由での特定のリソースアクセスに適していますが、IPsec-VPNはネットワーク全体をカバーすることも可能です。
  • 性能:一般的に、SSL VPNはIPsec-VPNよりもパフォーマンスが劣ると言われています。

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