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【応用情報技術者試験】シリアルバス

シリアルバス(serial bus)はデータを1ビットずつ順番に1本の信号線で伝送するバス(通信路)です。パラレルバス(Parallel bus)の複数ビット同時伝送に対し、信号線の数が少なく配線が容易なため、高速化が求められる現代ではパソコンと周辺機器を接続するUSBや、HDDを接続するシリアルATA(SATA)など、多くの規格で主流となっています。

特徴

  • 1ビットずつ伝送:データを1ビットずつ順番に送るため、送受信の制御が比較的簡単です。
  • 信号線の削減:パラレルバスに比べて信号線の数が少なく、配線が容易で、ケーブルの取り回しが良くなります。
  • 高速化への対応:信号線の数が少ないため、信号間のタイミングのずれ(タイミング・スキュー)や相互干渉(クロストーク)が発生しにくく、高周波信号の伝送に適しています。

パラレルバスとの比較

  • パラレルバス:複数のビットを同時に複数の信号線で伝送する方式で、かつては高速でしたが、配線が複雑になり、高速化するほど信号間のタイミングの調整が難しくなるという欠点があります。
  • シリアルバス:配線の簡素化、信号品質の向上、そして高速化に対応できるため、現代のコンピュータシステムでは主流の伝送方式となっています。

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