【応用情報技術者試験】ハッシュ値

ハッシュ値の主な特徴は、「不可逆性（一方向性）」により元データを復元できないこと、「固定長出力」でどんな長さのデータでも同じ長さになること、「決定性」により同じ入力からは常に同じハッシュ値が得られること、「敏感性（入力値の変更に影響されやすい）」により入力が少し変わるだけで異なるハッシュ値になること、「高速性」により素早く計算できることです。これらの性質により、データの改ざん検出やパスワードの保護などに利用されます。

主な特徴

不可逆性（一方向性）:ハッシュ値から元のデータを再現することは、非常に困難または不可能であるという性質です。元データを推測できないため、安全なデータ管理が可能になります。
固定長出力:入力されるデータの長さがどんなに長くても、出力されるハッシュ値の長さは常に一定です。これにより、大容量のデータをコンパクトに扱うことができます。
決定性:同じ入力データに対しては、常に同じハッシュ値が生成されます。この性質を利用して、元のデータが同じであるか、データが改ざんされていないかを比較できます。
敏感性（衝突耐性）:入力データがわずかに異なるだけでも、生成されるハッシュ値は大きく異なる全く別の値になります。入力値とハッシュ値の間に直接的な関連性がないことも特徴です。
高速性:ハッシュ値を計算する処理は非常に高速に行われます。これにより、大量のデータを効率的に処理できます。