EDIは「電子データ交換(Electronic Data Interchange)」の略で、企業間などで、発注書や請求書といったビジネス文書をインターネットなどの通信回線を通じて、コンピュータ間で自動的に電子データとして交換する仕組みです。紙やFAX、電子メールでのやり取りに比べ、手作業による転記ミスを削減し、業務の自動化や効率化、コスト削減、そして競争力向上に繋がるというメリットがあります。
EDIの主な仕組み
- 標準化されたデータ形式:取引先間で合意した標準的なフォーマット(書式)に従いデータが作成されます。
- コンピュータ間の自動交換:通信回線を通じて、一方のコンピュータシステムからもう一方のコンピュータシステムへ、情報が直接やり取りされます。
- 手作業の排除:人間の手によるデータ入力や転記作業が不要となり、業務プロセスが自動化されます。
EDI導入のメリット
- 業務効率の向上:伝票作成や送受信の手間が省け、データ交換が自動化されることで、業務プロセス全体の効率が向上します。
- コスト削減:紙やFAXのコスト、人件費、郵送費などの削減につながります。
- ミスの防止:手動でのデータ入力や転記作業をなくすことで、ヒューマンエラーによるミスやトラブルを最小限に抑えられます。
- 情報共有の迅速化と競争力向上:発注データなどの共有が迅速になり、変化への対応が早まるため、競争力が高まります。
- 取引の透明性向上と信頼関係強化:取引プロセスが標準化され、透明性が高まることで、取引先との信頼関係が強化されます。
EDIの例
- 全銀EDIシステム(ZEDI)::金融機関間の支払いや入金情報を交換する際に、受取人情報だけでなく、請求書番号などの詳細な情報を添付することで、消込作業の自動化や事務量の軽減を実現するシステムです。
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