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【応用情報技術者試験】SBOM

SBOM(エスボム)とは、ソフトウェアを構成するコンポーネント(部品)の一覧のことです。これは「ソフトウェア部品表」とも呼ばれ、ソフトウェアの透明性を高めるために、コンポーネントの名称、バージョン、依存関係などを詳細にリスト化したものです。サイバー攻撃のリスク管理やライセンス管理を容易にするために重要視されています。 

SBOMの概要

  • 役割: ソフトウェアがどのような部品(オープンソース、ライブラリなど)で構成されているかを明確にします。
  • 目的: ソフトウェアサプライチェーンにおけるセキュリティリスクやライセンス違反のリスクを低減すること。
  • 具体例: 食品の原材料表示に似ており、ソフトウェアに含まれる部品やその依存関係を「可視化」するものです。 

SBOMが必要とされる理由

  • セキュリティ対策: ソフトウェアに脆弱性が見つかった場合でも、SBOMがあれば、その影響がサプライチェーン全体に及ぶかを迅速に把握できます。
  • ライセンス管理: オープンソースソフトウェア(OSS)など、様々な部品のライセンス情報を把握し、意図しないライセンス違反を防ぐことができます。
  • サプライチェーンリスクマネジメント: ソフトウェアの製造から販売に至る一連のプロセスで、リスクを特定し、適切な対策を講じることができます。
  • 米国政府の影響: 2021年の米国大統領令をきっかけに、世界的にSBOMの普及が加速しました。 

SBOMの作成方法

  • 手動作成: 各コンポーネントの情報を手作業で収集し、リストにまとめる方法です。
  • ツールによる自動生成: ソフトウェアの依存関係を自動で解析し、SBOMを生成するツールを使用する方法です。
  • ビルドプロセスへの統合: ソフトウェアのビルドプロセスにSBOMの生成を組み込み、ビルド時に自動的にSBOMが生成されるようにする方法です。

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