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【応用情報技術者試験】ROM化したソフトウェア

ROM化したソフトウェアとは、プログラムの一部をROM(Read Only Memory)に配置し、実行時に変更されない部分をRAMにコピーせずに、ROMに直接配置する手法のことです。これにより、RAMの容量を節約し、組み込みシステムの効率的な動作を実現できます。

ROM化の目的とメリット:

  • RAM容量の節約:組み込みシステムでは、RAMの容量が限られている場合が多く、ROM化によってRAMの消費を抑えることができます。
  • 高速化:頻繁にアクセスされるプログラムをROMに配置することで、アクセス速度を向上させることができます。
  • システムの安定性向上:実行時に変更されないプログラムをROMに配置することで、誤動作やデータの破損のリスクを低減できます。

ROM化のプロセス:

  1. 1. ROM化ツールの使用:ROM化ツールを用いて、プログラムをROMに配置できるように変換します。
  2. 2. ブート処理:システム起動時に、ROMに配置されたプログラムが実行されるように、ブート処理を行います。
  3. 3. スタートアップルーチン:OSを搭載していないシステムや、カスタマイズされたOSを搭載しているシステムでは、スタートアップルーチンが必要になります。このルーチンは、MPUの設定、ハードウェアの設定、割り込みベクタテーブルの設定などを行い、プログラムを実行可能な状態にします。

ROM化とRAM:

  • RAM (Random Access Memory):データの読み書きが可能な揮発性メモリ。電源を切るとデータが消えます。
  • ROM (Read Only Memory):読み出し専用の不揮発性メモリ。電源を切ってもデータは消えません。

ROM化は、組み込みシステムの効率化と安定性向上に不可欠な技術です。

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