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【応用情報技術者試験】RIP

RIP (ルーティング情報プロトコル) は、ネットワーク内のルーターが互いに経路情報を交換し、宛先までのルーターの通過回数(ホップ数)が最も少ない経路を自動的に選択する動的なルーティングプロトコルです。最大15ホップの制限があるため、大規模ネットワークには不向きですが、シンプルな構造のため小規模ネットワークでは現在でも利用されています。 

RIPの仕組み

  • ホップ数による経路選択: ルーターの通過回数を指標(メトリック)として、最短経路を決定します。
  • 経路情報の交換: 隣接するルーター間で、定期的にルーティングテーブルを交換し合います。
  • 動的なルーティング: ネットワークの状態変化(ルーターの故障など)を自動的に検出し、ルーティングテーブルを更新します。
  • 最大ホップ数: 最大15ホップに制限されており、16ホップ以上は到達不能とみなされます。これは、ネットワークのループを防ぐ一方で、大規模ネットワークには不向きな理由にもなっています。
  • 障害検知: 一定時間(デフォルト180秒)内にルーティング情報を受信できなかったルーターを障害と判断し、経路を無効化します。 

主なバージョン

  • RIPv1: 初期バージョン。基本的な機能のみを持つ。
  • RIPv2: RIPv1の機能拡張版。IPマルチキャストに対応したり、認証機能が追加されたりしました。現在主流のバージョンです。
  • RIPng: IPv6向けのプロトコルで、UDPポート521を使用します。 

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