【応用情報技術者試験】RESTとSOAPの主な違い

RESTとSOAPの主な違いは、RESTが柔軟なアーキテクチャスタイルでJSONなどの軽量なデータ形式を好み、パフォーマンスとスケーラビリティに優れるのに対し、SOAPはXMLベースで厳格な仕様を持つプロトコルであり、高い安全性と標準化された堅牢な連携に強みがある点です。RESTは最新のWebアプリやモバイルアプリ開発に適しており、SOAPは金融などの高信頼性・セキュリティが求められるエンタープライズシステムで使われる傾向があります。

REST API

  • アーキテクチャスタイル:RESTは設計のためのガイドライン(制約)であり、柔軟性があります。
  • データ形式:XML、JSON、HTMLなど多様なデータ形式に対応し、軽量なJSONが好まれます。
  • パフォーマンス:メッセージが小さくキャッシュが利用できるため、高速に動作します。
  • ステートレス:サーバーはクライアントの情報を保存しないため、スケーラビリティに優れます。
  • 利用シーン:Webアプリ、モバイルアプリ、IoT、マイクロサービスなど、軽量性とスピードが求められる場面で利用されます。

SOAP API

  • プロトコル:XMLベースの厳格なメッセージングプロトコルです。
  • データ形式:XMLデータ交換に限定されます。
  • パフォーマンス:XMLのオーバーヘッドによりメッセージが大きくなり、パフォーマンスが低下する傾向があります。
  • ステートフル:クライアントとサーバー間の状態を保持する必要があるため、スケーリングが難しい場合があります。
  • 利用シーン:高い信頼性、セキュリティ、トランザクション管理が必要な金融システムや、既存のSOAP資産との連携が必要な場合などに適しています。

使い分けのポイント

  • REST:軽量で高速な通信が必要な場合、モバイルアプリやWebサービス連携。
  • SOAP:複雑な入出力や、高い信頼性・セキュリティが不可欠な場合、企業間の厳格な連携が必要な場合。

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