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【応用情報技術者試験】RBS

リソース・ブレークダウン・ストラクチャー(RBS)とは、プロジェクト遂行に必要な「人員」「設備」「資材」「資金」といったあらゆるリソースを、その種類や性質によって階層的に整理・分解した構成図またはリストのことです。目的は、リソースの利用可能性を明確にし、適切な割り当てや管理を促進することで、プロジェクト全体の計画、予算策定、そして実行を支援することにあります。

主な特徴

  • 階層構造:人的リソース、物的リソース、資材、設備、情報、時間など、リソースの種類を大まかなカテゴリーに分け、さらに細かく分類していくことで階層構造を形成します。
  • リソース指向:作業や成果物ではなく、プロジェクトに必要な「リソース」に焦点を当てています。
  • 用途:プロジェクトで使用されるリソースを明確にし、リソースの可用性を把握し、誰が何を使うのかを具体的に管理するために作成されます。
  • WBSとの違い:作業の分解図であるWBS(Work Breakdown Structure)とは異なり、RBSは「何をするか」ではなく「誰が・何が」必要かを整理する点で異なります。

作成のメリット

  • リソース計画の精度向上:プロジェクトに必要なリソースを網羅的に洗い出し、計画に役立ちます。
  • リソース管理の効率化:どのリソースがどこで使われるかを一元的に把握し、効率的なリソースの割り当てと利用を可能にします。
  • コスト見積もりの基盤:各リソースの単価を記述することで、プロジェクト全体のコスト見積もりを正確に行うことができます。

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