【応用情報技術者試験】ping

pingとは、ネットワーク上の他のコンピューターやサーバーとの通信が正常に行えるかを確認し、その応答速度(レイテンシ)を測定するためのコマンドまたはそのコマンドで得られる応答時間(ping値)を指します。ping値はミリ秒(ms)で表され、数値が低いほど応答が速く、オンラインゲームなどでラグが発生しにくくなります。

pingとは何か

  • コマンドとしてのping:ネットワーク上の宛先ホスト(サーバーなど)に短いデータパケット(ICMPパケット)を送信し、応答の有無や応答にかかった時間を確認するツールです。
  • 応答速度(ping値):pingコマンドを実行した際、送信から応答が返ってくるまでの時間(往復時間、RTT)をミリ秒(ms)で示した数値のことです。
  • ネットワークの疎通確認:宛先ホストが正常に動作しており、そこまでの通信経路が正しいかどうかを確認できます。

ping値の重要性

  • 応答速度の指標:インターネットの「応答速度」を示す指標で、通信の遅延具合を測定します。
  • オンラインゲームでの影響:プレイヤーのアクションがゲームサーバーに伝わり、画面に反映されるまでの時間を短縮するため、オンラインゲーム、特にFPS(ファーストパーソン・シューター)のようなリアルタイム性が求められるゲームで重要視されます。ping値が高いと、操作の遅延(ラグ)や、ゲーム内のキャラクターが意図しない動きをすることがあります。

ping値と通信速度の違い

  • 通信速度:1秒間に送受信できるデータ容量を示すもので、単位はbps(メガビット毎秒)やGbps(ギガビット毎秒)で表されます。例えるなら、道路の「車線数」や「道の広さ」にあたります。
  • ping値:データの送受信にかかる「時間」を示すもので、道路の「信号の待ち時間」や「渋滞の状況」のようなものです。通信速度が速くても、ping値が高い(遅延が大きい)と、体感する応答は遅くなります。

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