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【応用情報技術者試験】IPレピュテーション

IPレピュテーションとは、IPアドレスの信頼性を評価するシステムで、送信元IPアドレスが過去にスパム行為を行っていないかなどを評価し、メールの到達率やインターネット上の安全性に影響を与えます。評価は「評判」を意味するレピュテーションに基づき、スコアリングされ、スコアが低いほど悪質なIPアドレスと見なされ、メールが迷惑メールフォルダに振り分けられたり、Webサイトへのアクセスが制限されたりする場合があります。

IPレピュテーションの仕組み

  • レピュテーションスコアの算出:IPアドレスごとの通信履歴や振る舞いを評価し、スコア(点数)をつけます。
  • 評価基準:迷惑メール報告、不正な宛先への送信、メールの開封率や「迷惑メールではない」ボタンのクリック数などが評価の指標となります。
  • メールの受信判断:受信側のメールサーバーは、送信元のIPアドレスのレピュテーションスコアを確認し、メールの受信可否や迷惑メールフォルダへの振り分けを判断します。

IPレピュテーション低下の原因

  • 共有IPアドレスの利用:利用しているIPアドレスが共有IPアドレスの場合、他のユーザーのスパム行為が自社のレピュテーションに影響を与えることがあります。
  • 不適切なメール配信:存在しない宛先にメールを送信したり、受信者を不快にさせるメールを大量に配信したりすると、評価が下がります。
  • 短期間での大量送信:受信側のIPアドレスに実績がない状態からいきなり大量のメールを送信すると、メールが遅延する可能性があります。

IPレピュテーションを高めるための対策

  • 送信ドメイン認証の設定:SPF、DKIM、DMARCなどの送信ドメイン認証を設定し、なりすましやフィッシング詐欺から受信者を守り、ドメインの信頼性を高めます。
  • 宛先リストの管理:宛先リストを定期的にクリーニングし、不必要なメール送信を減らします。
  • IPウォームアップの実施:IPアドレスの送信実績がない場合、徐々にメール送信量を増やしていくことで、IPレピュテーションを維持し、大量送信への対応をスムーズにします。
  • 受信者のエンゲージメントを高める:受信者に望まれるメールを送信し、メールの開封やクリック率を高めることが重要です。

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