DMAコントローラーは、CPUを介さずに、メモリと周辺機器の間で直接データを転送するための専用ハードウェアです。CPUはデータ転送の指示をDMAコントローラーに任せ、その間に他の処理に集中できるため、システム全体のパフォーマンスが向上します。
DMAコントローラーの役割
- CPUの負担軽減:データ転送の直接的な管理を担当し、CPUは他のタスクを実行できます。
- データ転送の効率化:CPUの介入なしに、大量のデータを高速に転送できます。
- 完了通知:指定された転送が完了すると、割り込みなどを通じてCPUに通知します。
主な機能
- 設定と制御:CPUから転送元アドレス、転送先アドレス、データ量などの設定を受け取ります。
- 転送実行:設定に基づき、周辺機器とメモリの間でデータを直接やり取りします。
- バスの調停:複数のDMAコントローラーが存在する場合、バスの使用権を管理する役割も持ちます。
利用例
- グラフィックカード、ネットワークインターフェイスカードなど
- ハードディスクやSSDからのデータ読み込み
- ネットワークパケットの受信処理

コメント