【応用情報技術者試験】DES

DES（Data Encryption Standard）とは、1977年にアメリカ国立標準技術研究所（NIST）によって標準化された、共通鍵暗号方式によるデータ暗号化アルゴリズムです。暗号化と復号に同じ鍵を使用し、64ビットのデータを56ビットの鍵で暗号化します。コンピュータの性能向上により安全性が低下し、現在ではより安全なAESなどの新しい規格に置き換えられています。 

主な特徴

• 共通鍵暗号方式: 暗号化と復号に同じ秘密鍵を使用します。送信者と受信者が秘密鍵を共有する必要があります。
• ブロック暗号: データを64ビット単位のブロックに区切り、まとめて暗号化します。
• 鍵長: 64ビットの鍵を使用しますが、パリティビットなどのために実質的な鍵の長さは56ビットです。 

歴史と現状

• 1977年にアメリカ連邦政府の公式標準として採用され、広く普及しました。
• コンピュータの性能向上により総当たり攻撃への耐性が低下し、安全性が問題視されるようになりました。
• DESを複数回適用する「トリプルDES」などの派生方式が開発されましたが、これも最終的に安全性が低いと判断されました。
• 現在では、より強力な「AES（Advanced Encryption Standard）」が広く使用されています。