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【応用情報技術者試験】CMIS

「CMIS」には、ネットワーク機器のモジュール管理標準と、コンテンツ管理システムの相互運用標準の2つの主な意味があります。前者は共通管理インタフェース仕様 (Common Management Interface Specification) の略で、QSFP-DDなどのトランシーバー管理を統合する標準です。後者はコンテンツ管理相互運用性サービス (Content Management Interoperability Services) の略で、異なる文書管理システム間での連携を可能にする標準です。

1. Common Management Interface Specification (CMIS)

  • 目的:イーサネットトランシーバーや伝送メディアデバイスなどの管理機能を統合し、異なるベンダーの製品間での相互運用性を確保します。
  • 規格:OIF (Optical Internetworking Forum)によって開発されており、当初はQSFP-DD MSAから始まりました。
  • 機能:モジュール認識、電源シーケンス制御、ファームウェア更新、診断レポートなどの機能を提供します。

2. Content Management Interoperability Services (CMIS)

  • 目的:さまざまなコンテンツ管理システム(CMS)間で、ベンダーに依存しない方法で文書やデータを共有・管理できるようにすることです。
  • 規格:OASISが策定した標準で、ウェブサービス(SOAP、RESTful AtomPub)などのウェブ標準を使用します。
  • 機能:データ移行、複数システムからの情報収集、異なるリポジトリへのアクセスなどを可能にし、企業内のコンテンツ管理を効率化します。

どちらの「CMIS」を指しているかによって意味が異なるため、文脈に応じてどちらのCMISであるかを判断する必要があります。

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