【応用情報技術者試験】関係演算

関係演算とは、リレーショナルデータベースにおけるデータ操作の基本となる演算のことです。具体的には、テーブル（関係）から特定の行や列を抽出したり、複数のテーブルを結合したりする操作を指します。

関係演算は、主に以下の3種類に分けられます。

1. 選択 (Selection):指定した条件に合致する行を抽出する操作です。
2. 射影 (Projection):指定した列を抽出する操作です。
3. 結合 (Join):複数のテーブルを、共通のキーとなる列の値に基づいて結合する操作です。

これらの基本演算を組み合わせることで、複雑なデータ抽出や加工が可能になります。例えば、複数のテーブルから必要な情報を抽出して、新しいテーブルを作成したり、特定の条件に基づいてデータを絞り込んだりすることができます。

関係演算は、SQLなどのデータベース言語で実際に使用される概念であり、データベースの設計やデータ操作の理解に不可欠な要素です。

例:

• 選択:「社員テーブル」から、特定の部署に所属する社員の情報を抽出する。
• 射影:「社員テーブル」から、社員番号と名前の列のみを抽出する。
• 結合:「社員テーブル」と「部署テーブル」を結合して、社員名と所属部署名を一緒に表示する。

射影について
厳密に言うと、「列の取り出し」と「重複の排除」を組み合わせた操作です。