画面転送型のシンクライアントには、主にブレードPC型、サーバーベース型(SBC)、デスクトップ仮想化(VDI)型の3種類があります。それぞれ、サーバー側のリソースをどのように利用するかに違いがあります。
1. ブレードPC型:
- ユーザーごとに専用のブレードPC(小型PC)を割り当て、クライアント端末からそれに接続します。
- 各ユーザーは独立した環境で作業できるため、高いパフォーマンスを必要とするアプリケーションやグラフィック処理に適しています。
- サーバー側で一元管理されます。
2. サーバーベース型(SBC):
- サーバー上で実行されたアプリケーションを複数のユーザーで共有します。
- 高性能なサーバーを用意する必要がなく、コストを抑えやすいのが特徴です。
- アクセスが集中するとパフォーマンスが低下する可能性があります。
3. デスクトップ仮想化(VDI)型:
- サーバー上に仮想デスクトップ環境を作成し、ユーザーはそこへアクセスします。
- 仮想デスクトップは独立しているため、アクセス集中時の影響を抑えられます。
- 管理が容易で、導入・運用コストを抑えやすいのが特徴です。
これらの方式は、それぞれメリット・デメリットが異なるため、利用環境や目的に合わせて最適な方式を選択する必要があります。
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