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【応用情報技術者試験】液体冷却

液体冷却とは、空気よりも熱伝導率が高い液体(水や特殊なオイルなど)を利用して、コンピューターやサーバーなどの熱を効率的に奪って冷却する技術です。主に、発熱源に直接冷却板(コールドプレート)を密着させて熱を吸収する「直接冷却」と、機器をまるごと冷却液に浸す「液浸冷却」の方式があります。

液体冷却の仕組みと特徴

  • 空気よりも高い熱伝導性:空気よりも熱を伝える能力が格段に高いため、効率的に熱を吸収・放散できます。
  • 構成要素:一般的に、冷却媒体(液体)、ポンプ、配管、ラジエーター、熱交換器などで構成されます。
  • 冷却方法:
    • 直接冷却:サーバーのCPUやGPUなどの発熱源に直接冷却板を当てて、内部を循環する液体で熱を奪います。
    • 液浸冷却:サーバー全体を冷却液が入ったタンクに浸し、直接冷却します。
  • メリット:
    • 高効率な冷却:高性能なAIサーバーなど、高い発熱量を持つ機器の冷却に適しています。
    • 省電力・省スペース:従来の空冷に比べて冷却効率が高く、ファンの使用を減らせるため、電力使用量や騒音の削減につながります。
    • 冷却コスト削減:効率的な冷却により、電気代の削減が期待できます。
  • 用途:データセンター、高性能コンピューティング(HPC)、AI、機械学習などの分野で広く利用されています。

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