動的リンキング(ダイナミックリンキング)とは、プログラムの実行時に必要なライブラリやモジュールをリンクする方式のことです。これにより、プログラムの実行時に必要なモジュールがロードされ、実行時に結合されます。
詳細:
- 静的リンキングとの違い:静的リンキングは、プログラムのコンパイル時にライブラリをリンクして実行ファイルを作成する方式です。一方、動的リンキングは、プログラムの実行時に必要なライブラリをロードしてリンクします。
- メリット:
- プログラムのサイズを小さくできる。
- ライブラリの更新時に、再コンパイルが不要になる場合がある。
- 複数のプログラムで同じライブラリを共有できる。
- デメリット:
- 実行時にライブラリをロードするため、実行開始時に少し時間がかかる場合がある。
- ライブラリの依存関係で問題が発生する可能性がある。
- 例:WindowsのDLLファイルや、Linuxの共有ライブラリなどが動的リンキングの例として挙げられます。
- ハイパーテキスト:ハイパーテキストでは、参照時にリンク先を決定する方式も動的リンクと呼ばれます。
まとめ:
動的リンキングは、プログラムの柔軟性と効率性を高めるための重要な技術です。プログラムの実行時に必要なモジュールをロードしてリンクすることで、プログラムのサイズを小さく保ち、ライブラリの更新にも対応しやすくなります。
用語
コンパイル:プログラミング言語で書かれたソースコードを、コンピュータが実行できる機械語やバイナリコードに変換する処理のことです。
ライブラリ:ソフトウェア開発において、汎用性の高い複数のプログラムや関数、データなどを再利用可能な形でまとめたものです。
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