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【応用情報技術者試験】分散データベース

分散データベースとは、複数のコンピュータにまたがってデータを分散配置するデータベースのことです。これにより、データの可用性やパフォーマンスの向上が期待できます。しかし、データの整合性や管理の複雑さといった課題も存在します。

分散データベースの概要

分散データベースは、複数のデータベースをネットワークで接続し、あたかも一つのデータベースのように扱うシステムです。従来の集中型データベースでは、単一のサーバーにデータが集中するため、障害発生時のダウンタイムやアクセス集中時のパフォーマンス低下が課題でした。分散データベースでは、データを複数のサーバーに分散することで、これらの課題を解決しようとします。

分散データベースの種類

分散データベースには、大きく分けて以下の2つのタイプがあります:

  • 水平分割 (シャーディング):1つのテーブルを複数のサーバーに分割して保存する方法です。例えば、顧客データを都道府県ごとに異なるサーバーに保存するなどが該当します.
  • 垂直分割:1つのテーブルを複数のテーブルに分割し、それぞれ異なるサーバーに保存する方法です。例えば、顧客テーブルを顧客情報と注文履歴に分割し、それぞれ別のサーバーに保存するなどが該当します.

分散データベースのメリット

  • 高可用性:複数のサーバーにデータが分散されているため、一部のサーバーがダウンしても、システム全体としては継続して利用できます.
  • パフォーマンスの向上:データの分散により、アクセス負荷が分散され、処理速度が向上する可能性があります.
  • 拡張性:サーバーの追加や削除が容易になり、システムを柔軟に拡張できます.

分散データベースのデメリット

  • データの一貫性:複数のサーバーでデータを更新する場合、整合性を保つのが難しく、一時的に矛盾が生じる可能性があります.
  • 管理の複雑さ:複数のサーバーを管理する必要があるため、管理が複雑になる場合があります.
  • コスト:複数のサーバーを導入する必要があるため、コストが増加する可能性があります.

分散データベースの活用例

  • 大規模なWebサイト:アクセスが集中するWebサイトでは、分散データベースを用いて、高い可用性とパフォーマンスを実現しています.
  • 地理的に分散した拠点:支店や営業所など、地理的に分散した拠点を持つ企業では、分散データベースを用いて、各拠点のデータを効率的に管理しています.
  • IoTデバイス:大量のデータを生成するIoTデバイスでは、分散データベースを用いて、データの収集と処理を効率的に行っています.

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