仮想IPアドレスと物理IPアドレスの主な違いは、物理IPアドレスがネットワーク上の特定の機器に固定的に割り当てられるのに対し、仮想IPアドレスは複数の機器で共有され、必要に応じて切り替えて使用できる点です。
物理IPアドレス (Physical IP Address)
- ネットワーク上の機器に直接割り当てられる固有のアドレスです。
- 機器ごとに一つだけ割り当てられ、変更されることは稀です。
- 例:サーバーやルーターなど、ネットワークに接続された個々の機器に割り当てられるIPアドレスです。
- 通常、機器のネットワークインターフェースに設定されます。
- ネットワーク構成の変更や機器の移動がない限り、変更されることはありません。
仮想IPアドレス (Virtual IP Address)
- 複数の機器で共有されるIPアドレスです。
- 通常、HAクラスタ(高可用性クラスタ)などの冗長化されたシステムで使用されます。
- 特定の機器に固定的に割り当てられるのではなく、複数の機器間で切り替えて使用されます。
- 例えば、プライマリサーバーがダウンした場合、セカンダリサーバーが仮想IPアドレスを引き継ぎ、サービスを継続できます。
- ネットワーク構成の変更や機器の障害時に、サービスを継続するために使用されます。
- 例:ロードバランサや、HAクラスタで利用されるIPアドレスです。
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