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【応用情報技術者試験】リフレクション

リフレクションとは、プログラムが実行時に自身のクラス、メソッド、フィールドなどの構造や情報を動的に検査・操作できる技術を指します。これにより、プログラムは自身を「データ」として扱い、実行中に新しいオブジェクトを生成したり、メソッドを呼び出したりすることが可能になり、高い柔軟性と拡張性を実現します。

具体的な機能と特徴

  • 自己の構造を調べる:実行時にクラスの型、メソッドのリスト、フィールドの存在などを取得できます。
  • 動的な操作:文字列で指定されたクラス名やメソッド名を動的に取得し、そのインスタンスを生成したり、メソッドを呼び出したりできます。
  • メタデータへのアクセス:プログラムの構造に関する情報(メタデータ)に、実行時にアクセスし、操作します。

用途

  • フレームワーク・ライブラリ:実行時にロードするクラスを外部から指定するなど、フレームワークやライブラリの開発で柔軟性を高めるために広く利用されます。
  • メタプログラミング:プログラム自身を操作するプログラムを作成することで、より高度な自動化や、プログラムの振る舞いを動的に変化させる技術です。

注意点

  • パフォーマンスの低下:リフレクションは実行時のオーバーヘッドが大きいため、多用するとプログラムのパフォーマンスが低下する可能性があります。
  • コードの可読性:過度なリフレクションの使用はコードの理解を難しくする可能性があります。
  • 実行時言語との親和性:一般的に、Java、.NET、Scalaなどの仮想機械上で実行される言語でサポートされることが多く、C言語のような機械語に直接コンパイルされる言語ではサポートされにくい傾向があります。

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