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【応用情報技術者試験】マルチホーミング

ルチホーミングとは、1つのネットワーク機器や組織が、複数の異なるインターネットサービスプロバイダ(ISP)と契約し、複数の回線を通じてインターネットに接続する構成のことです。これにより、一つの回線やISPに障害が発生した場合でも、別の回線やISPを通じて通信を継続できるため、信頼性と可用性が向上します。また、複数の回線にトラフィックを分散させることで、通信速度の向上や負荷分散も期待できます。

マルチホーミングの主なメリット:

  • 冗長性と可用性の向上:複数の回線を持つことで、一つの回線に障害が発生しても、別の回線で通信を継続でき、サービスの中断を防ぎます。
  • 負荷分散:複数の回線にトラフィックを分散させることで、特定の回線への負荷を軽減し、通信速度の向上や安定化を図ります。
  • コスト削減:帯域保証型の高価な回線と契約する代わりに、複数のベストエフォート型の回線を契約することで、コストを削減できる場合があります。
  • BCP対策:地震や災害などで特定の回線が利用できなくなった場合でも、別の回線で業務を継続できます。

マルチホーミングの主なデメリット:

  • 初期費用:複数のISPとの契約や、ルーターなどの機器の導入に初期費用がかかる場合があります。
  • 設定の複雑さ:複数の回線を管理するため、設定が複雑になる場合があります。

マルチホーミングとデュアルホーミングの違い:

デュアルホーミングは、マルチホーミングの一種で、特に2つの回線で冗長化を行う場合に使われます。マルチホーミングは、2つ以上の回線で冗長化や負荷分散を行う場合に使われます。

マルチホーミングの構成例:

  • 2つのISPと契約し、1つのルーターで切り替えて使用する:回線障害やメンテナンス時に、別の回線に切り替えることで、業務を継続できます。
  • 2つのISPと契約し、それぞれ異なる回線とルーターで接続する:回線やルーターの故障時にも、別の回線で通信を継続できます。
  • 1つのISPと契約し、専用線とベストエフォート型の回線を組み合わせる:専用線で基幹業務を、ベストエフォート型の回線でその他の業務を行うことで、コストを抑えつつ可用性を高めることができます。

マルチホーミングは、ビジネスの安定運用やBCP対策に有効な手段ですが、初期費用や設定の複雑さも考慮する必要があります。自社の状況に合わせて、最適な構成を選択することが重要です。

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