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【応用情報技術者試験】ビュー

データベースのビューとは、複数のテーブルから特定の条件でデータを抜き出し、仮想的なテーブルとして扱う機能のことです。ビューは、実際にデータを保存するのではなく、定義を保存し、参照時に元のテーブルからデータを取得します。これにより、複雑なSQLクエリを簡略化したり、データの可視性を制限したりするのに役立ちます。

ビューの主な特徴とメリット:

  • 仮想テーブル:ビューは、実際にデータを保存するのではなく、SQLクエリの結果を仮想的にテーブルのように表示します。
  • データの抽出と加工:複数のテーブルを結合したり、特定の列や行を選択したり、計算結果を表示したりできます。
  • SQLの簡略化:複雑なSQLクエリをビューとして保存することで、繰り返し使用するクエリを簡略化できます。
  • セキュリティ:データの可視性を制限するために、特定の列や行のみをビューで公開することができます。
  • データの整合性:元のテーブルが更新されると、ビューも自動的に更新されます。

ビューのデメリット:

  • パフォーマンス:ビューにWHERE句や結合条件を追加すると、パフォーマンスが低下する場合があります。
  • 更新の制限:ビューに対する更新処理には制限があります。例えば、DISTINCTやGROUP BYを使用しているビューは更新できません。

DISTINCTやGROUP BYについてはこちら

  • 多重ビューの制限:ビューの中でさらにビューを参照する多重ビューは、パフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。

ビューの作成例:

例えば、社員テーブルと部署テーブルを結合して、社員名と部署名をまとめて表示するビューを作成する場合、以下のSQL文を使用します。

ソースコード

CREATE VIEW EmployeeDepartmentView AS
SELECT e.社員名, d.部署名
FROM 社員テーブル e JOIN 部署テーブル d ON e.部署ID = d.部署ID;

このビューを作成すると、EmployeeDepartmentViewという名前で、社員名と部署名をまとめて参照できるようになります。

まとめ:

ビューは、データベースのデータを効率的に管理し、セキュリティを向上させるための便利な機能です。ただし、パフォーマンスや更新処理に注意して使用する必要があります。

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