ヒープ領域とは、プログラムの実行時に必要な時にメモリを動的に確保・解放できる領域です。必要な時に自由にサイズを確保でき、使用後は解放する、おもちゃ箱のようなものです。対して、スタック領域
は関数呼び出しなど、特定のルールに従ってメモリが管理されます。
特徴
- 動的確保・解放:プログラムが実行されている最中に、必要な時にメモリを確保したり、解放したりすることができます。
- 順序の自由度:確保や解放の順序はプログラム側で自由に決められます。
- 主な用途:オブジェクトや配列など、サイズが実行時に決まるデータが格納されます。
- 管理の複雑さ:スタック領域よりも管理が複雑で、メモリリーク(メモリの解放漏れ)が起こる可能性があります。Javaなど一部の言語では、不要になったメモリを自動で解放するガベージコレクションによって管理されます。
スタック領域との違い
特徴 | ヒープ領域 | スタック領域 |
---|---|---|
メモリ管理 | 動的 (必要時に確保・解放) | 決まった順序で管理 (後入れ先出し) |
用途 | オブジェクトや配列など | 関数呼び出しやローカル変数 |
管理 | 手動またはガベージコレクション | 自動 |
速度 | 一般的にスタックより低速 | 一般的にヒープより高速 |
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