バスタブ曲線とは、機械や装置の故障率が時間経過とともに変化する様子を、浴槽(バスタブ)の形状に例えて表したグラフのことです。使用開始直後の「初期故障期」、安定した故障率が続く「偶発故障期」、そして経年劣化による故障が増加する「摩耗故障期」の3つの期間で構成されます。

参照:https://instant.engineer/entry/Bathtub-curve
詳細:
- 初期故障期:使用開始直後の期間で、製造上の欠陥や設計ミスなどが原因で故障率が高くなります。しかし、初期不良が発見・解消されると、故障率は低下します。
- 偶発故障期:初期故障期を過ぎ、安定した故障率が続く期間です。この期間の故障は、外部からの衝撃や偶発的な要因によるものが多く、故障率は比較的低い状態が続きます。
- 摩耗故障期:製品の部品が摩耗や劣化を始め、故障率が上昇する期間です。この期間の故障は、経年劣化や使用状況によるものが多く、製品の寿命が近づいていることを示します。
バスタブ曲線は、製品の品質管理や保守管理において、故障のパターンを把握し、適切な対策を講じるための指標として活用されます。例えば、初期故障期における品質管理の強化や、摩耗故障期における部品交換の計画などが挙げられます。
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