バイトコード(Bytecode)とは、特定の仮想マシン(VM)上で実行される、プラットフォームに依存しない中間的なプログラムコードのことです。ソースコードをコンパイルして生成され、その仮想マシン上で解釈・実行されることで、異なる環境でも同じプログラムを動かすことを可能にします。JavaのJVM(Java Virtual Machine)で使われるJavaバイトコードが代表的です。
バイトコードの主な特徴
- 中間表現:ソースコードと機械語の中間段階に位置するコードであり、そのままでは人間には読めませんが、仮想マシンが解釈して実行できます。
- プラットフォーム非依存:特定のハードウェアに依存しないため、仮想マシンさえあれば、どんなプラットフォームでも同じプログラムを実行できます。
- 仮想マシン上で実行:JavaバイトコードはJava仮想マシン(JVM)上で、PythonバイトコードはPython仮想マシン上で実行されます。
- 移植性:「Write once, run anywhere」(一度書けばどこでも動く)の原則を実現します。
例
- Javaバイトコード:Javaプログラムはコンパイルされると「.class」ファイルとしてバイトコードが生成されます。
- Pythonバイトコード:Pythonスクリプトはコンパイルされると「.pyc」ファイルとしてバイトコードが保存され、高速な実行が可能です。
メリット
- 高い移植性:仮想マシンが提供されていれば、様々なOSやCPU上でプログラムを実行できます。
- 高い安全性:仮想マシンがバイトコードを検証するため、不正なメモリアクセスや脅威からプログラムを保護します。
- 効率的な実行:機械語よりも抽象度が高く、異なるプラットフォーム間の移植が容易である一方、ソースコードよりも低レベルなため、解釈オーバーヘッドが軽減され、効率的な実行が可能です。
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