ノードとコアの関係は、「ノードが大きな箱(工場)で、コアはその中にある作業員(CPU)に内蔵された、実際に仕事をする人(演算回路)」という階層構造で表せます。具体的には、高性能コンピュータは「ノード」と呼ばれる複数のコンピュータ(クラスタ)が集まって構成され、各ノードは複数の「コア」を持つCPUを内蔵しています。つまり、ノードはシステム全体の大きな単位であり、その中でコアが実際の計算処理を行います。
ノード(Node)
- 定義:スーパーコンピュータのようなシステムにおいては、OSが動作するCPUとメモリのまとまり全体を指す、1つの管理単位です。
- 役割:ネットワークを通じて他のノードと連携し、システム全体の計算処理を実行します。
- 例:高性能コンピュータを構成する個々のコンピュータ(例:『富岳』では158,976ノードで構成されている)。
コア(Core)
- 定義:CPUの内部にある、実際に命令を処理する演算回路のことです。
- 役割:計算処理を実行する「頭脳」にあたります。
- 特徴:1つのCPUに複数のコアを内蔵できるため、コア数が増えると同時に複数の作業を実行できるようになり、処理能力が向上します。
関係性のまとめ
- ノード:は「コンピュータ」という大きな単位。
- コア:はノード(コンピュータ)の中にある「CPU」という部品の中にあり、実際の処理を行う部分。
- 高性能なコンピュータやスーパーコンピュータでは、多くのノードを集め、さらに各ノードのCPUに多くのコアを持たせることで、高い処理能力を実現しています。

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