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【応用情報技術者試験】データディクショナリ/ディレクトリ

データディクショナリ

システムで扱うデータの定義をまとめた辞書のことをデータディクショナリと呼びます。
DBMS(データベースを便利に扱うためのシステム)では、データとメタデータをセットで扱うことが多いため、データディクショナリのようなメタデータが必要になるのです。

メタデータとは、データの属性や格納場所などを表した「データについて記述したデータ」のことを指します。

データディレクトリ

ちなみにデータディレクトリというのは、データディクショナリをコンピュータ用に翻訳したメタデータになります。レポジトリというのは、メタデータを集中的に管理するデータベースのことを指すことが多いです。

分散データベース

通常は各サイトでメタデータを保管するのですが、メタデータをより効率よく管理するためにメタデータを分散させて管理する方法があります。これを分散データベースと呼びます。

分散データベースについてより詳しく知りたい方はこちら

この方式では、どのサイトからもアクセス可能な状態でメタデータを保管することで、ネットワークの特性を生かしたメタデータの保管方法が可能になります。言い換えれば各サイトは、どこからでもアクセス可能なグローバルなデータディクショナリ/ディレクトリ(DD/D)を用意する必要があります。

グローバルなDD/Dの設置方法は、大きく2つに分けられます。まず,1つのサイトに集中してDD/Dを管理させる「集中管理方式」が挙げられます。次に複数のサイトに分散させてDD/Dを管理させる「分散管理方式」も挙げられます。特に分散管理方式では、各サイトが持つ情報に重複がある場合とない場合で分類されることもあります。

集中管理方式

すべてのDD/Dを1つのサイトが代表して保有する方式のことです。これにより、管理は容易になりますが、負荷が集中する、障害時にシステム全体に影響が出るといったデメリットがあります。

集中管理方式の概要:

  • 一元管理:1つのサイトがすべてのDD/Dを管理するため、情報の一貫性を保ちやすく、管理が容易になるというメリットがあります。
  • 負荷集中:すべてのアクセスが集中するため、管理サイトに負荷が集中し、パフォーマンスの低下や障害発生のリスクが高まります。
  • 障害の影響:管理サイトに障害が発生すると、分散データベースシステム全体が利用できなくなる可能性があります。

分散管理方式との比較:

DD/Dの配置方式には、集中管理方式の他に、分散管理方式があります。分散管理方式では、複数のサイトにDD/Dを分散して保有するため、負荷分散や耐障害性の向上が期待できます。

分散管理方式(重複あり)

各サイトが重複を許して自分に関係のあるメタデータだけを保持すれば、必要な情報はすぐに手に入ります。一方でデータベースの更新をする際には、他のサイトが自分のデータを保持している可能性があるため、全てのサイトでDD/Dを修正する必要があります。

分散管理方式(重複なし)

各サイトが重複をせずにDD/Dを保持していれば、データベースの更新は自分の保持しているデータだけでOKなのですが手に入れたい情報を他のサイトに問い合わせる必要があります。これらの特性を踏まえて、データベースの設計を行う必要があります。

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