ツイストペアケーブルとは、2本の導体(芯線)を互いに撚り合わせて1組とし、複数組をまとめたケーブルのことです。この撚り構造により、外部からの電磁ノイズを打ち消し、ケーブル内部の信号への影響を軽減して、安定した信号伝送を実現します。LANケーブルによく使われているほか、ノイズが問題となる産業用などでも幅広く使用されています。
特徴
- ノイズ対策: 芯線を撚り合わせることで、外部ノイズが誘起する電圧の極性を反転させ、互いに打ち消し合います。
- 品質の維持: 外部からのノイズだけでなく、ケーブル内部のペア間でのクロストーク(漏話)も低減し、信号品質を向上させます。
- 種類: シールド(遮蔽)がないものはUTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブル、シールドがあるものはSTP(Shielded Twisted Pair)ケーブルと呼ばれます。
用途
- LANケーブル: パソコンとルーターなどを接続するLANケーブルの多くがツイストペアケーブルです。
- 産業用: 工場などノイズが多い環境で、高い通信精度が求められる場合にSTPケーブルなどが使われます。

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