【応用情報技術者試験】ソフトウェアエスクロー

ソフトウェアエスクローとは、ソフトウェアライセンス契約を結ぶ際に、ソフトウェアのソースコードや技術情報を、第三者であるエスクロウ・エージェントに預けておく制度です。ライセンサー(ソフトウェア提供者)が倒産するなどの一定の事態が発生した場合に、ライセンシー(ソフトウェア利用者)はエスクロウ・エージェントからソースコード等を開示してもらうことで、ソフトウェアのメンテナンスや使用を継続し、事業への影響を最小限に抑えることができます。

仕組み

  1. 契約の締結:ライセンサーとライセンシーがソフトウェアエスクローを利用することに合意し、ソフトウェアエスクロー契約を締結します。
  2. ソースコードの預託:ライセンサーは、ソフトウェアのソースコードや技術資料などの重要な情報を、エスクロウ・エージェントに預託します。
  3. 事態発生時の開示:契約に定められた事由(例:ライセンサーの倒産)が発生した場合、ライセンシーはエスクロウ・エージェントに通知します。
  4. ソースコードの受領:ライセンシーはエスクロウ・エージェントから預託されたソースコード等を受け取り、ソフトウェアの保守や改変を行います。

目的・メリット

  • ライセンシーの保護:ライセンサーの事業停止や倒産などのリスクに備え、ライセンシーがソフトウェアの継続的な利用を確保できる。
  • ライセンサーのメリット:ソフトウェアの安定的な利用をユーザーに保証することで、セールスポイントにでき、信頼性の向上につながる。

日本での提供機関

  • 一般財団法人ソフトウェア情報センター(SOFTIC)が、日本におけるエスクロウ・エージェントとしてサービスを提供しています。

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