シンプレックスシステムとは、単一の装置や構成で稼働する、冗長性のないシンプルなシステムのことで、コストを抑えられる反面、障害発生時にはシステム全体が停止してしまうのが特徴です。対義語は、信頼性を高めるために2系統で構成されるデュプレックスシステム(二重化システム)で、シンプレックスは「単一系」、デュプレックスは「二重系」と理解すると分かりやすいでしょう。
シンプレックスシステムの特徴
- 構成: 1台のコンピュータや1系統の処理で構成されます(単一構成)。
- メリット: 最小限の機器で構成されるため、導入・運用コストが安い、シンプルで分かりやすい。
- デメリット: 1箇所に故障があるとシステム全体が停止する(単一障害点となるため信頼性が低い)。
- 対義語: デュプレックスシステム(二重化システム)、デュアルシステム(両系統稼働)。
具体例
- 通信: テレビ(テレビ局から映像・音声を受け取るだけ)。
- システム: 予備がない、1台で動く一般的なコンピュータシステム。
デュプレックスシステムとの比較
- シンプレックス(単一系): コスト優先、障害で停止。
- デュプレックス(二重化): 信頼性優先(予備系を用意)、障害時も稼働継続可能(ホットスタンバイ、コールドスタンバイなど方式がある)。
このように、シンプレックスシステムは手軽に導入できる反面、障害に弱い、信頼性に欠ける構成といえます。金融システムなど高い信頼性が求められる分野では、シンプレックスではなく、より堅牢なデュプレックスシステムが採用されることが多いです。

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